少林寺拳法の修行の心得に大切な考え方が詰まってた話

思考の書き出し(メイン)

こんにちは。きしめんです。

私は大学生時代、部活動で少林寺拳法という武道を教わっていました。

そこで教わった修行の心得が、武道に関わらずあらゆることにおいて応用がききそうだなと思ったので、ここに書き留めておこうと思います。

 

少林寺拳法って?
少林寺拳法とは、香川県多度津町発祥の護身術です。
よく、中国発祥の「少林拳」と間違われますが、少林寺拳法はれっきとした日本の武道なのです。
修行を重ねることで、護身術としての技術を身に着けると同時に精神的な強さを手に入れ、自分に自信を持つことで「本当の強さ」を得ることを目的としています。

 

 

少林寺拳法における修行の心得とは

 

以下は、少林寺拳法の教本に掲載されている文章を参考に、内容をまとめたものです。

修行の心得
1.修行目的の確立…何のために修行するのか
人は明確な目的がなければ、積極的な行動ができません。
まずは修行の目的を明確にすることです。

2.修行の順序…何事も学ぶには順序がある
技は初歩から一段一段、階段を上がるように順序立てて学ぶことが必要で、一足飛びに高度な技へ進むことは進むことはできません。
一つ一つの段階で地道な努力を繰り返すことにより、体に技が定着し、高度な技を習得することができるのです。

3.基本を学ぶこと…基本は上達の第一歩

基本形は、先人の経験を集約し到達した物です。
それに熟達すれば、一層早く上達することができます。
理にかなう基本を身につければ、実践でも自然に体が動くようになります。

4.理を知ること…原理を知ることが上達への早道

技とともにその原理を学び、技法構成の原理を知って修練すれば、上達が一段と早くなります。

5.数をかけること…人、十度。我、百度。
上達しようとするなら、努力と忍耐が必要です。
根気と努力のみが、凡人を非凡にする唯一の道です。
基本に忠実に、理をよく知って、失敗したことより上手くいったことを大切にし、数をかけることが上達の第一条件です。

6.修行を片寄らせないこと…得意な科目のみ集中しない(割愛)
7.体力に応じて修行すること…無理なく楽しく修行する(割愛)

8.永続して行うこと…継続は力なり
コツコツと忍耐強く、永続して修行することに意義があります。
休まないように修練を続けないとなかなか会得できないものです。
特に初心者は、多少の困難や苦しいことがあっても、挫けないように心がけることが大切です。

参考文献:「少林寺拳法 読本」(著:一般社団法人 SHORINJI KENPO UNITY)

 

この心得は、目標達成においてとても参考になる考え方だなと思います。

 

修行はきっと、武道だけの話ではない

 

例えば、目的を立て、優先順位(順序)を決めるのは、何をするにおいても必要なことだと思います。

少林寺拳法において、必ずしも相手を倒す力を手にすることが目的ではありません。
少林寺拳法はあくまで護身術です。むしろ、相手を力でねじ伏せることを目的にしてはいけないのです。
技術を磨き礼儀作法を学び、修練を重ねることで自分に自信を持つことこそが、少林寺拳法における修行の目的です。

目的がなければ自分のやることに統一性がなくなりますし、何よりゴールが見えないので作戦の立てようもありません。やみくもに頑張るだけでは、本来目指していたものとはズレてしまう可能性が大きいのです。

 

また、私にとって目的を達成する早道は、まっすぐに目指すことだと考えています。
そしてそれ以上に早くなる方法はないのです。

例えば、少林寺拳法にも”級”や”段”などの資格試験があります。
4級の拳士がいきなり1級の技術を身に着けようとしても、そのためには3級の技術が必要だったりします。無理に1級の技術を会得しても、それはとても不格好なものになってしまうでしょう。

飛び級を狙うのではなく、基礎から着実に、順序立てて修練しなければ、上手く上達することができないのです。

 

おわりに

 

ほかにも、まずは先人たちが積み上げてきた集大成である基礎を学ぶことや、「なぜそうなるのか?」と疑問・興味を持って物事の原理を知ること、何度も繰り返し数をこなすこと、同じことをコツコツと継続して行うことなど……

これらは何も武道の修行だけに限った話ではないように思います。

 

例えば、料理を上手くなりたいとします。

目的は「人に食べてもらいたいから」なのか、「自分が食べたいから」なのか。
それによって目指すゴールは違うでしょう。

上達するための順序を知り、いきなりオリジナリティを発揮するのではなく、レシピや動画を見てそっくりそのまま真似をするところ(基礎)から始めます。
「なぜこんな味になるのか?」の原理を知り、何度も作ってコツをつかみます(数をこなす)。
そしてきっとそれは、1日だけでは終わらないでしょう。上達するまで何日でも練習するのではないでしょうか(継続)。

 

大学時代に学んだ修行の心得ですが、社会人になった今こそしっかりと意識していきたいと思いました。