こんにちは。きしめん(@ksmn4747)です。
今回は、いしかわゆきさんの「書く習慣~自分と人生が変わるいちばん大切な文章力」という本を読んだので、ご紹介します。
どんな本なの?
著者プロフィール
プロフィールと題しつつ、基本情報はいしかわさんのnoteやTwitter(@milkprincess17)を見ていただくことにして、ここでは、わたしにとってのいしかわゆきさんをご紹介します。

ライター・コラムニストであるいしかわゆきさんのことは、「書く習慣」の本が発売する前からTwitterでお見掛けしていました。
わたしがいしかわさんを初めて知ったのは、「新R25編集部」で活躍なさっていた頃だと思います。
『永遠の17歳』を謳っていて「勇気ある人だなぁ」と興味を持ったのがきっかけです。
そこからライターとして独立なさったことをTwitter経由で知り、気が付いたら本も出版していて、すごい人だなぁと思っていました。
絶えず発信し続けていることで、いしかわさんの人生を見守らせてもらっているような、それこそドキュメンタリーを見せてもらっているような感覚で、実をいうと「わたしもこんなふうになれたらなぁ」と憧れていました。
そんな憧れの人が書いた本だなんて、もちろん興味津々なわけで。
楽しみに読ませていただきました。
本の概要紹介
「書く習慣~自分と人生が変わるいちばん大切な文章力」は、あらゆる「書いてみたいけど、書けない」を解消してくれるような内容になっています。
- 「書けない」と思っている要素とそれに対する接し方
- 「書く」ことを楽しく習慣化するコツ
- 感情や本音を「書く」ことの魅力
- 「書く」ことが楽しくなってきた、その先
といったことが書かれており、いしかわゆきさんの文章は易しくて優しいので、頭に入りやすく、イメージしやすいです。
まるで身近な友達のような距離感に居てくれているような、そんな文章になっています。
こんな人にオススメ
- 「書く」ことに興味があるけど、できていない人
- 自分は「書けない」と諦めてしまった事がある人
- 「書く」ことがなかなか続かない、しんどいと感じ始めた人
「書く」ことにハードルを感じている人ほど読んでほしい一冊です!
印象に残った3つのこと
今回読んだ「書く習慣」では、新しいことに「そうだったのか!」となったというよりは、いしかわさんの文章をきっかけに自分のアウトプットを振り返っているような感覚になりました。
なので、印象に残ったといっても、内容というよりはそれを読んでどんな自分を思い起こしたか、ということばかりでした。
1.意味づけするのは自分じゃない
耳が痛いなぁと思ったのは、「文章に意味づけするのは読んだ人」って書かれているところですね。
わたしは今は非公開にしてしまった文章がたくさんあるわけですが、そのどれもが「こんな記事、意味あるのかな」と感じるものだったわけで。
書いた自分からすると無意味なように思える記事でも、読んだ人は何か意味を見出すかもしれない。
自分の書いたものが嫌いだった時の自分にぐさりと来る内容でした。
2.1%の体験は100%の評論に勝る
実際に経験したことのないことを、あたかも経験したかのように書くと、ものすごく内容の薄い文章になります。
(第5章「読まれるともっと好きになる」より)
これにも心当たりがありました。
数年前の自分の過去記事を読み直すたびに思うのは、「全部頭の中で起こっていること」であって、体験や経験が全然見えてこない。
想像や思考の息を出ず、面白味がないのです。
でも今は、インプットとして自分の中に取り込んだことをアウトプットしようとしています。
頭の中でこねくり回すだけの自分から脱することができて良かったなと思いました。
3.「いまここ」の景色を刻め
その瞬間のことは、その瞬間にしか書けない。
だからこそ、写真を撮るように今の自分を残しておいてほしいのです。(第6章「『書く』ことが与えてくれるもの」より)
それな!!!と思いました。
どんなに薄っぺらい文章だったとしても、過去の記事をなかなか削除できないのには、このあたりに理由があります。
その当時の自分にしか書けなかったものが書いてあって、それを今の自分が書き直そうとしても、どうしても上手く書けません。
その時のことはその時に、しっかり残しておくのが大切だなって本当に思います。
だからこそ、このブログでは「いまここ」の景色を記していきたいのです。
読んでみて
正直に言うと、なんだかんだアウトプットばかりしてきた自分にとって、「書く習慣」に書かれていることは既に知っていることがほとんどだったりしました。
ですが、知っているのとできているのとでは大きな差があります。
知ってはいるけれど、実際にできているかと言われると、出来ていないことのほうが多かったような気がします。
また、「書く習慣」を読んでいたら、何故だか自然と過去の自分が現在に至るまでを振り返っていました。
今でこそインプットとアウトプットをセットにして考えられるようになりましたが、数年前の自分はインプットをせずにアウトプットばかりだったなぁとか。
なので、アウトプットに対するハードルはもともとそんなになかったけれど、どうにも中身の薄いものになりがちで悩んでいたなぁとか。
当時の自分がどういう状態だったのか、そこから今の自分まで何を得て、どうなったのかに思いをはせながら読み終え、何とも言えない温かい気持ちになりました。
まとめ
いしかわゆきさんの「書く習慣~自分と人生が変わるいちばん大切な文章力」は、既に自分なりの「書く」ができている人にとって、あまり得るものがないかもしれません。
けれども、「書く」ことをとおして自分が変化してきた変遷を思い起こすのに、良いきっかけになるなと思いました。
また、逆に「書く」ことに対して苦手意識があったり、ハードルが高いと感じる人にとっては、そこらに売っている入門書よりもずっとわかりやすく、内側から優しく沁み込むように、「書く」ことに向き合わせてくれる本だと思います。
「書く」ことに少しでも興味がある方には、是非手に取ってみてもらいたい一冊です。