会社を辞めて何もしないでいたらタスク管理の素晴らしさが腑に落ちた話

雑記

こんにちは。きしめんです。

わたしは2018年12月に、新卒で入社した会社を退職しました。

一番の理由は、自分の働きたいスタイルを実現したかったからです。わたし自身とても未熟で自己正当化しすぎて空回りしていた苦しさと、それに伴って会社の全部が嫌になってしまったことも、退職を決意する後押しになりました。

退職前は、毎日毎日「働きたくない」「会社を辞めたら好きなことをやってやるんだ」と思っていました。他に会社に移るでもなく、個人事業主として好きなことを仕事にしようと意気込んでいたはずでした。

けれども、いざ退職した自分が最初に行なったのは、延々と寝ることでした。目を覚ましていても、ベッドに寝転んだままスマホをいじって1日が終わっていきます。そんな、病気でもないのに起き上がらない寝たきり生活が日常になりました。

会社で働くことに疲れ切っていたわたしは、そんな自分を許し、好きにさせてみることにしました。

とにかく気力が湧いてくるまで、休みまくってみよう。1か月くらい経っても変わらなかったら、その時また考えようと。

これはそんな、何にもしたくなくなってしまった自分を静かに観察していて気づいたことの話です。

フェーズ1:何かしようかな、という気持ちが湧いてくる

食事とトイレ以外の時間をベッドで過ごすようになってからしばらく、1週間くらい経った頃でしょうか。

わたしはいつものようにベッドで寝転んでいました。外は快晴。仕事はなく、貯金が日々減っていっていることは認識していたけれど、特に何も変わらない生活レベル。

いつもならスマホでSNSを眺めたり動画を見たりして1日を終えていましたが、その日は少し違いました。

なんか、暇だな。何かしようかな

ベッドに寝転んでぼーっと天井を見つめながら、ふとそう思ったのです。

何かしようかな、とはいうものの、気分的には「そろそろ何かしてやってもいいかな」という感じで、意味の分からない上から目線でそう思っていました

おそらく、スマホ片手に寝たきりの生活に、とうとう飽きてきたのだと思います。あまりにも自然に「何かしようかな」と思えたので、人間、何もしなさすぎると何かしたくなるものなのだな、と思いました。

フェーズ2:やりたいことを思い浮かべる

何かしよう、と思った後は、やはり「何」をするか考えますよね。

一度「何かしようかな」と思うと、あとは自然と「あれやろうかなー」「これやってもいいな」といったことがふわふわと頭に浮かびます。それがたくさんある時もあれば、そんなに出てこない時もあるにせよ、何かしら「これをやろう」というアイデアやアクションを頭の中で考えるようになったのです。

そう、頭の中で考えるだけで、実際にはベッドで寝転んだまま

わたしはここで首を傾げました。

おかしいな。仕事が無いから他にやることもないはずなのに、「やりたい」と思ったことを全然やらないぞ…?会社を辞める直前には、退職した後はずっとやりたかったことを思いきりやってやろう!と息巻いていたはずなのに。

身体は十分すぎるほど休んだはずで、何かしようと思えるくらいに気力も回復してきたのに、「これをやろう」と頭に思い浮かべるだけで、わたしは何も実行できなかったのです。

フェーズ3:1日の目標を立てる

そこでわたしは( ゚д゚)ハッ!としました。

そうか!だから1日の目標って立てるんだ!

それはもう、頭の上に電球が見えるレベルで、めちゃくちゃ腑に落ちた瞬間でした。例えるなら、まるで排水口のつまりが解消されて水が一気に流れ出すような爽快感のある納得具合で、身体感覚で理解するってこういうことなんだなぁと思いました。

SNSやコミュニティで当たり前のように見かけていた、1日の目標。例えば、「今日は会社に行けたら満点」とか「今日は部屋の物1つ片づけたらOKとする」とか、そういった小さなノルマのようなもの。

それはわたしが、周りで「これは良い行い・何か良い効果があるもの」だと言われているように見えたから、なんとなく取り入れていたものでもありました。明確にどんなことに効果があるのか、何が良いのかもわからないまま、なんとなく行なっていたのです。

それが無職になって初めて、その良さをはっきりと理解し、納得したのです。

1日の目標を立てる行為は、頭に思い浮かべたものを確実に実行するための工夫だったのだと。

フェーズ4:目標達成のための試行錯誤が始まる

それからというもの、わたしは同じようにして身体感覚で様々なことに気づき、納得していきました

目標を立ててみたものの、やっぱり上手くいかず、達成できないままでした。頭の中が外に出てきたところで、わたしの実行力はほとんど変化しませんでした。

どうしてだろうなーと考えたときに、( ゚д゚)ハッ!そうか!計画ってこういう時に立てるのか!と気づきました。目標を達成するために何が必要なのかを考え、それをアクションに落とし込み、計画や手順として書き出しておくと、実行しやすさがまるで違うことを学んだのです。

すると今度は、そういった手順や計画がたくさん出てくることに気づきます。家事を遂行するには、収入を獲得するには、運動の習慣を身につけるには、など、それぞれのやりたいことや目標に対して、それぞれの計画や手順が現れるわけです。

でもそんなたくさんのことを同時に考えていたら、頭の中がごちゃごちゃになって訳が分からなくなってきます。そして気づくのです。( ゚д゚)ハッ!そうか!ここでタスク管理及びプロジェクト管理なのでは…!?

こうしてわたしは、生活の質の向上にタスク管理やプロジェクト管理に関する考え方やツールがオススメされている理由を、(マジで)1つ1つ体で理解していったのです。

おわりに

もともと、わたしは会社での仕事で悩んでいたはずでした。

「この悩みをどうにかしたい!」という気持ちで、ネットの世界で見かけたタスク管理などの方法やツールを拾い集め、自己啓発に分類される本を読み漁り、良いとされているものや良いと思ったものをいろいろ試していました。

でも実際は、何のためにそのツールを使い、それにはどんな効果が見込めるのか、きちんと理解しないまま使っていたのです。だからきっと、やろうと思っても続かなかったし、効果を実感することもできなかったのだと思います。

会社をやめて自分の生活を1から形成していくような感覚で、こうした根本的な部分に気づいて改めて学べた体験はわたしにとってすごくプラスで、経済的に苦しくても無職生活になってみて良かったなと思っています。

そしてつくづく、こうして自分を観察して面白がれるタイプの人間で良かったなと思うのでした。

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