こんにちは。きしめんです。
わたしの好きなものを紹介します。
『Artiste(アルティスト)』(さもえど太郎)が最高なので、皆さん是非読んでみてください(唐突なオススメ)。
作品紹介/『Artiste(アルティスト)』
さもえど太郎さんが描くマンガ『Artiste(アルティスト)』という作品です。
新潮社のコミックバンチwebで現在(2020年11月13日時点)も連載が続いています。
わたしは単行本で追っていて、4巻まで読み終えました。2020年11月13日現在で6巻まで出ています。(早く続きを読まなければ…!!!)
パリで料理人として奮闘するちょっと冴えない主人公・ジルベールの成長物語です。
彼自身の心の成長とともに、彼を取り巻く人々の人間模様も丁寧に描かれていて、どのエピソードも登場人物たちに感情移入しやすく、毎話心を動かされます。
ここが見どころ!
『Artiste(アルティスト)』のどんなところが見どころなのか、わたしなりに2点ご紹介します!
物語にのめり込む丁寧な描写
何はともあれストーリーが最高です!
是非この感動を実際に読んで味わっていただきたい!ので、詳しい内容をお話したいのですがネタバレしないように全力で堪えます。そのくらい、読み応えのあるお話になっています。
とはいえ取っ掛かりがないと読む気になれないと思いますので、少しだけ、冒頭部分を大まかに紹介しますね。
主人公・ジルベールは厨房の皿洗いです。オドオドとしていて鈍くさく、厨房内でも厳しい言葉を投げかけられてしまいます。新人皿洗いのマルコの教育係を言い渡されたジルベール。彼からいろいろなことを教わるマルコは、あることに気づきます。
………と話が展開していくわけですが、1巻で巻き起こる事件とその真相については、初めて読んだときに度肝を抜かれました。読んでいて抱かされる疑問や気づかなかった小さな伏線たちが回収されていく様は、内心で「ぅおおおおおお…!!」と叫んでしまうほどとんでもない爽快感でした。とても気持ちが良いです。
また、その後出会っていく人々との交流、出会った人たちの人間模様などもとても丁寧に描かれています。なので感情移入がしやすく、キャラクターたちの成長とともに、読んでいる自分も気づきを得られるような、そんな感覚になります。
丁寧に描かれているからこそ、ひとつひとつの何気ないセリフにも重みがあって、読み進めるごとに感動に出会えます。
読み始めたらついつい物語にのめり込んでしまうような、そんな作品です。
個性的なキャラクター
あとはなんといってもキャラクターたちが個性的なのが魅力です。
主人公のジルベールはとにかく気弱です。常にオドオドしていて、自分に自信が持てません。でも料理に対する気持ちはとても熱く、出会っていく人たちに対しても真摯です。
他にもジルベールとは真逆と言ってもいいほど飄々としているマルコ、まるで機械のようだと言われるリュカや、常に自信にあふれた野心家のメグレ―シェフなど、登場するキャラクターみんなに個性的な特徴があります。
そして『Artiste(アルティスト)』の素晴らしいところは、その特徴的な個性によってキャラクターたちがどんな経験をし、どんな思いをしてきたのかを、過去や生い立ちを通して丁寧に描いているところ。(わたしはキャラの過去編とかに弱い)
突出した目立つ個性は、時に嫌な部分として目に移ります。苦手だと思う人ももちろんいるでしょう。けれど、『Artiste(アルティスト)』という作品のなかでは、個性と個性がぶつかり合っていたところから、あらゆる葛藤や苦悩、きっかけによって打ち解けていく様を見事に描いています。
丁寧な描写と個性的なキャラクターたちの魅力が合わさってできた、素晴らしい作品なのです!
おわりに/ゆめを持つ人すべてに読んでほしい
『Artiste(アルティスト)』に出てくるキャラクターたちには、それぞれ好きなものや夢があります。
明確に「夢があるんだ」なんて語るシーンはどこにもありません。ですが、皿洗いではなく料理がしたいとか、好きなものを見つけたいとか、自分を理解してほしいとか、心からぎゅ~~~~~っと絞り出したような大事な気持ちが見え隠れしています。
彼らがその思いを胸に奮闘していく姿に、とても心が揺り動かされるのです。
同じような思いを抱いているわたしたちは、どうでしょう。苦手な人とは分かり合えない、と簡単に諦めていますでしょうか。上手くいかないことを理由に、好きを手放そうとしていないでしょうか。
わたしはこの作品を読んで、「わたしも頑張ろう!」と、そう思えるのです。
何度でも読みたくなる漫画コミック『Artiste(アルティスト)』。
超絶オススメですので、是非読んでみてください!
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