私は自分に自信が持てず、コンプレックスに思う部分や自分の嫌な部分ばかり気にしてしまいます。
更に言えば「あなたの長所は何ですか?」と問われると、全力で返答に困るくらいに自分の良い部分や得意なことが浮かばず、「強いて言えば、早起きできるところですかね…?」などと断言することができません。
自分は何が得意で、どういうことができるのか。それは意外と無意識にしてしまっていたり、自分にとって当たり前になっている部分に隠されていて、本人では気づきづらくなっています。
私はオンラインコミュニティでさまざまな人と交流させていただくなかで、「自分の才能を自分で気づくのは難しいんだな」と気づきました。
今回は、「コツコツが苦手だと思っていた私が、実はコツコツできるタイプだった」と気づいた話です。
続けられなかった過去
私は小学生の頃に進研ゼミだったりヤマハ音楽教室だったり、通信講座や習い事をいくつか経験したことがあります。中学や大学では運動部に所属して大会に出場したりもしました。
しかし、勉強も練習も全く続けることができず、だんだんと「自分はコツコツと努力を積み重ねていくことは苦手なのだ」と思うようになりました。
なのに、不思議なことに自己分析ツールなどで診断を受けると、ことごとく「あなたはコツコツと努力できるタイプです(意訳)」と言われます。当然、最初は全く信じられませんでした。
けれども、診断結果のなかで「コツコツタイプです(意訳)」以外の部分はとても身に覚えがあるものが多く、診断ツール自体が信用ならないわけではなさそうです。
もしかして、私は本当にコツコツできるタイプなのか…?
しかし思い起こすのは過去の失敗談ばかり。何かを続けられた経験はほとんどありません。勉強も、読書も、筋トレも、ランニングも、エレクトーンもギターも、全部続きませんでした。
そんな私がコツコツできるタイプだと…?やっぱりいきなり信じるのは難しいことでした。
無意識のチカラ
半信半疑のなかで、さまざまな人たちと会話をしたりSNSでの発信をしていると、「続けてるのすごいよね(意訳)」といくつか指摘をもらうようになりました。
例えば、旧サイト「きっとひとりごと。」では、毎日投稿を200日以上継続することができました。
例えば、これまでに創作で作ってきたオリジナルキャラクターは150体近くいます。
例えば、コミュニティ内のSNSで1日5つ以上、約2年間毎日欠かさず何か言葉を投稿しています。
これらの例でいえば、意識的に続けようと思ったのはブログだけで、あと2つは続けようと意気込んでいたわけではなく、気が付いたらそうなっていました。
つまり、自分にとっては当たり前のことで、別にすごくも何ともないと思っていたものが、他者から見ると十分すごいことのように見えていたのです。
「続けている」という意識すらないことを、私はコツコツと続けていたことに気づきました。
なぜ続けられなかったのか?
そして、私は疑問に思いました。
なら、続けられることと続けられないことの違いは何なのだろう?どうしたら、続けたいものを継続することができるようになるのだろうか?
それから「習慣化」について関心を持つようになり、ブログや本などで情報を集めてみたところ、やはり続けるためには工夫が必要なのだとわかりました。
習慣化において万人に適用できる具体的な方法というのは提示が難しく、1人1人、自分に合った工夫の方法を見つけなければならないようです。
いくつかの本などを読んでわかったのは、私は最初から「完璧」を目指しすぎてしまっていたことによって失敗していた、ということでした。
例えばギターを練習するなら30分以上じゃないと、と変に思い込んでいましたが、そもそもギターを触らないと始まりません。最初に目指す目標を極限まで下げて「1日1回ギターを持てばOK」などにすれば、もしかしたら今ごろギターが弾けるようになっていたかもしれません。
おわりに
そして現在、私は「習慣化」についての本を読みながら、自分なりの継続の工夫に取り組み始めています。
決めた時間(タイミング)に決めたことをする、ハードル(目標)を小さくする、無理をせず、上手くいかなかった自分を責めない、などを意識し始めて、さっそく効果が表れているなと感じます。
例えば、私は読書することに対して苦手意識を持っていました。なぜなら読むことを続けることができず、1冊読み終えられた経験があまりに少なかったからです。
しかし今年(2020年)の5月に入ってから毎日読書を続けて、およそ1か月経った今、既に2冊を読み終えていて、自分でも驚き感動しています。
自分が苦手だと思っていたことが、実は意外とできるのだということ。また、実際に行動してみて、「できた」という経験を重ねるとだんだん自信がついてくること。それらを今まさに実感しています。
これからも少しずつですが新しい習慣を身につけて、かつて失敗に終わった勉強や運動などにリベンジしたいと思います。