【夢を拾う】漫画家になりたい。マンガを描きたい。

雑記

「なりたいものになり、したいことをする」と掲げ、私の「なりたい」や「したい」を拾って掘り下げつつ、実現していこうとする取り組みを綴っていくシリーズ【夢を拾う】。
今回は第2回目ということで、私が小学生時代に描いていた夢「漫画家になりたい」について掘り下げてみようと思います。

(「なりたいものになり、したいことをする」という夢については、こちらの記事で詳しく書いています。→【夢を拾う】なりたいものになり、したいことをする

漫画が好き

私が漫画を読み始めたのはいつからだったのか、今では記憶が曖昧ですけれど、とにかく漫画が好きだったことは憶えています。

小学生の頃、父が週刊誌を毎週持って帰ってきてくれて、週刊少年ジャンプ、少年サンデー、少年マガジンと、毎週いろんな漫画を読んでいました。(父自身が買ったり、会社で譲ってもらったりしていたみたいです)
父の週刊誌の持ち帰りは、私が中学卒業するくらいまで続きました。

姉も姉でちらほらと自分のお小遣いで少女マンガを買ったり、友達から借りて読んだりしていて、それにあやかって読ませてもらったこともあります。
当時は種村有菜さんの作品にハマっていて、『イ・オ・ン』から『神風怪盗ジャンヌ』や『時空異邦人KYOKO』、『満月をさがして』などを読んでいました。懐かしい…。

結局、割合としては圧倒的に少年マンガを読むことが多く、おかげ様で少女マンガに比べて少年マンガのほうが好きでした。

漫画の何が好きだったかって、ストーリーなどというよりは、主人公をはじめとしたキャラクターたちの生き様だったり信念だったり、人柄のようなものに惹かれていたなと思います。漫画のキャラクターのようにカッコいい人になりたい、なんて思ったこともありました

マネをして描く

やがて、どのタイミングだったか忘れてしまいましたが、これらの大好きな漫画は人間が描いたものだということを知りました。

そして自分でも同じように描けないものかと、模写を始めたり、自分なりの絵を描き始めたりしました。それもまだ小学生の時だったかなぁ。
高学年になると自分と同じように漫画が好きな友達に出会って、お互いに好きな漫画のキャラクターを描いて交換したり、イラストサイトを始めてみたり、お絵描きチャットで遊んだりしていました。ポケスペとかフォレストとかお絵描き掲示板とか、めっちゃ懐かしい。

キャラクターを真似して描くようになってから、私の将来の夢は「漫画家」になっていました。
漫画を描くことを仕事にするなんて、なんて素晴らしいんだろう。きっと楽しいに違いない。そう思っていました。

抵抗なく諦めていった

けれども、中学生の頃、私の将来の夢はなくなりました。
理由はいろいろあったと思いますが、大きく分けると2つほど。

1つは、自分よりも上手に絵を描く人を見て、「自分より上手い人が漫画家になっていくから、私にはきっと無理だ」と思うようになったからです。
今の私は「上手に描ければいいってものではないし、そもそも技術は元からあるものではなくて自分で磨いていくもの」と考えることができますが、当時の私はそうではありませんでした。

もう1つは、親から言われた言葉。
好きなことを仕事にしても、苦しかったり嫌になったりする部分は必ず出てくる。好きだからといって、楽しく仕事できるとは限らない。だから、敢えて仕事は別のものにして、好きなことは趣味のまま楽しむ選択肢もあると言われました。
好きなものを嫌いになるのは嫌だった私は、「じゃあ、漫画家は辞めたほうがいいかな。趣味のままにしておこう」と思うようになりました。

その当時、漫画家の夢を諦めることに、何の疑問も抵抗感も抱きませんでした。
それがとても自然で、当然なことであるかのように、私は漫画家になる夢を持たないようになりました。

それでも、漫画を描きたかった

漫画家になることは諦めても、漫画を好きである気持ちは変わりませんでした。

高校は漫画研究部に所属して、部誌発行のために原稿を描きました。
イラストや漫画を描いて、見てもらう・読んでもらうことが楽しかったですし、自分の描いた原稿が本の1ページになる体験は感動しました。コミックマーケットの存在も知って同人誌を買いに行ったこともあるし、いつかは同人誌を作ってみたいと思うようにもなりました

高校3年生の頃、大好きだった漫画がぱったりと読めなくなって、描いていたラクガキもまったく描かなくなった時期がありました。それは大学に入学してからもしばらく続いて、もう漫画を好きではなくなったのかな、と寂しく思ったこともありました。

けれど、いつ間にか再び描くようになって、少しずつ読むようになって、やっぱり私は漫画が好きなんだなって思いました。
漫画家の夢を諦めても、漫画を好きでいる自分は変えたくなかったし、やっぱり漫画を描きたい気持ちは消えなくて、描いたものを読んでもらいたい気持ちも消えませんでした

「好き」の気持ちが一度無くなって、また戻ってくるという体験をしたのは、これが初めてのことでした。

諦めなくていいと気づいた

それでも、「漫画を描くよりも先にやるべきことがある」とか、「もっと仕事に集中しないと」とか、会社で上手くいかない焦燥感も相まって、漫画を描くことを実践できないまま数年が立ちました。

今思うと、他でもない私自身が、漫画を描くことを一生懸命に諦めさせようとしていたのかもしれません。「好きなことをして楽しんでいる場合か?」「今から始めるなんてもう遅いんじゃない?」「どうせ上には上がいるんだから、描いたって何にもならないよ。」そんなことばかり言い聞かせてきたような気がします。

けれど、「こんな風になりたいは全部なりたい」という自分の価値観に出会って、「なんだ、別に諦めなくなっていいんじゃん」と考えられるようになりました。そして「なりたいものになり、したいことをする」と決めて、私は今「漫画を描きたい」という夢を拾って実現しようと進み始めています。

おわりに

夢を語るってこんな感じだったっけ。なんだか「漫画を描きたい」という思いの変遷を追うばかりな文章になってしまいました。

でも、今ほど「漫画を描きたいので描きます」と胸を張って言える自分は、過去のどこにもいません。
一度手放した「好き」がまた戻ってきて、「私の本当に好きなものはこれかもしれない」と思えた初めての夢でもあるので、かなりの思い入れがあるのです。そんな強い気持ちを諦めなくてもいいんだと気づいたときの喜びと言ったら、言葉になりません。

自分の強い思い込みから解放されて、堂々と自分の夢を追いかけられるようになった自分の変化が誇らしく感じます。

これからは、たくさんの絵を描いて、かつて憧れたカッコいいキャラクターを自分で描き出せるようにしていきたいです。そして、描いたものを読んでもらえるように、作品を完成させます。

うーーーん、書いててすごいやる気が湧いてきた。
がんばるぞ!!!

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