自分のことをことばにすることって私にとってすごく当たり前のことで、それが苦手な人はいないだろうと本気で思っていた。
文章の書き方や言葉選びや語彙力はともかくとして、自分のことを言うとか書くって誰でもできて当たり前のことだと思っていたし、私のような文量とスピードも普通レベルだとマジで思っていた。
だから、「いっぱい書いててすごいね」って言われた当初は何がそんなにすごいのかが本当にわからなかった。
人によっては頭の中に浮かんだ言葉をそのまま出すことをしないのだと、そこで初めて知ったのである。
「えっそのまま出さないの。マジで!?」ってなった。
頭にことばが浮かんだらとにかく書くし話す。そうしないと落ち着かないぐらいのレベル。
だから私にとって思考を言葉にして出さないほうが不自然で、気が付いたら出しているっていうレベルで当たり前のこととなっていた。
ただのSNS中毒者だろっていう認識だった。ガチで。
でもそれが実は長所なんだよって教えてくれたのは間違いなく個人チャンネルを見てくれていた人たちだった。
思ったことそのまんまを書き続けていただけなのだけれど、それを「面白い」って思ってくれる人がいて、それを教えてくれる人がいた。
当時は「えっえっこれってすごいことなんですか」って感じだったけれど、何度も教えてもらってやっと「そうなんだぁ…長所なんだぁ…」と認識できるようになって、そこでようやく「発信」ということを意識するようになった。
私は「発信」をしているつもりはまったくなく思考を書き連ね続けていた。
それが「発信」であると知ったのは本当に最近のことで、「発信」の難しさもコツもあり方も、そこで初めて意識し始めた。
個人チャンネルを作ったのは昨年7月。
そこからもうすぐ1年ほど経つけれど、そのほとんどは私にとって「発信」ではなく「思考の吐き出し」なのである。
私がこれから意識すべきことは、「発信」として文章を紡いでいくことだと思っている。
これまで当然のように行なっていた「思考の吐き出し」を、いかに「発信」のカタチに整えていくか。
幸運にも面白いと言っていただいた「思考の吐き出し」を、いかに「発信」として世に送り出すか。
これからの私の課題は、まさに「発信」なのである。